「自分の仕事は自分で作れ」という言葉がある。

会社の課題が何であるかを考え、自らやるべきことを考え、それを実行に移すことを期待した言葉だが、これを実際に出来る人はそう多くはない。

上記の様なことが出来るヒトは、大抵、「仕事が出来る」と評価されているヒトであり、会社の中での希少価値だけではなく市場価値が高いヒトだろう。仕事そのものに対しても前向きで、「仕事の対価は仕事」ということを素直に受け入れられ、また、次々にチャレンジングに仕事をこなしているヒトでもあると思われる。

一方で、「なんとなく仕事をしている」ヒトもたくさんいる。これは、生きるため、とかお金のため、とか、マズローの欲求段階のどれかに当てはまるわけでもなく、なんとなく学校行って、なんとなく就職し、なんとなく転職し、なんとなく生きているヒトだ。このようなヒトにとっては、「仕事の対価は仕事」とか、「仕事を自分で作る」という感覚は受け入れがたいものであろう。必要最低限働き、なんとなく普通の対価が得られれば満足であり、仕事をするために会社に来ているものの、その仕事はそこにあるからやっている、という感覚であり、言われていないことをやることに意義は見いだせない。

このようなヒトを創りだした原因は、会社そのものにある場合も多いし、あるいは日本社会そのものにある、という考えもあるだろう。さらに言えば、そういう会社を創りだした日本社会が悪い、とも考えられ、全ての原因を日本社会に起因させることは簡単であるが、ここではどうやったら仕事を作り出せるヒトになれるかについて考えたい。


1)自分の責任であることを受け入れる

 まず最初に、もっとも重要なことは「全てが自分の行動次第」であることを受け入れることである。別な言葉で言えば、「他人を許し、自分に責任があると捉える」ことだ。「他人と過去は変えられない、自分と未来は変えられる」というフレーズの通りだが、まず自分自身の責任と捉え、自分自身で動けるか、この部分が最も大きい。

2)目標やビジョンを明確に持ち、自己課題を認識する

次に、何に向かって動くのか、が重要となるだろう。どのようなステージにあれ、今よりも良くしたいという思いは皆にあるだろう。その良くなった状態を具体的にイメージし、今の自分にとって何が足りないのかを考えるのだ。その目標やビジョンは、どのようなものであっても良い。しかし、自分自身がそれをイメージして、ワクワク・キラキラするかは非常に重要だ。憧れのヒトをイメージしたり、チャレンジングかどうかを考えることが大事だろう。


3)どうすればいいかを自問し続ける

何かをやろうとすると、当然壁にぶち当たる。その壁は、自分に起因するものかもしれないし、他者に起因するものかもしれない。自分の問題であれば自分が変わればいいのだが、前述のように他者は変えられない… じゃ、どうするんだ、という疑問は、多かれ少なかれ皆がぶち当たる壁だ。他者と自分は違う生き物だし、DNA構造も当然異なり、考え方が異なるのは生まれ持った性質の中で、他者の考えを変えることは基本的には難しい。
そこで考えるべきは、そのヒトを動かすためにはどうすればいいか、ということだ。カーネギーの「人を動かす」にあるようなTipsを活用しても良いし、「影響力の武器」を活用しても構わない。いざとなれば、崇高な目的を達成するためには、自分のやり方や見せ方を変える、という方法もあるだろう。大事なのは、諦めること無く、どうすればいいか、を考えて行動することだ。


4)3段階上位にいる上司の評価を自主的に受ける

大企業にいると、自分の評価は直属の上司は綿密にやるが、その上の上司やさらに上の上司からの評価を直接もらうことは少ないだろう。 平社員であれば、本部長や事業部長レベル、課長であれば役員レベルの人に評価されることは滅多に無く、実際には話す機会も稀かもしれない。

そのような環境ではやはり視座が低くなりがちである。現状の仕事に対する評価は正確に受けられるかもしれないが、会社の成長に対する貢献や、一段高いレベルの仕事に対しては、期待されていないだけに評価もされない。視座を高く、視野を広く保つためには、自らそのような立場の人、アンオフィシャルにコンタクトし続けるのが良いだろう。そのようなことを続ければ、通常の仕事の中でもチャレンジングな仕事にアサインされるチャンスも広がるはずである。


以上、4点あげてみたが、何よりも「仕事を楽しむ」気持ちでいれば、自然と仕事は作り出せるように思う。

みんな数十年は仕事をするのだし、せ仕事を楽しみ、そして、人生を楽しめるようになって欲しい。