日経コンピュータの2012年7月29号
P.100 「効果は財務の数字で示す」から抜粋。

投資評価指標として利用するのが一般的なのは
1) 投資金額を何年で回収できるかを調べる「回収期間法」
2) 投下資本に対してどれだけの利益を上げたかを調べる「投下資本利益率法(ROI)」
3) 将来キャッシュフローの現在価値を算出する「正味現在価値法(DCFNPV)」
4) 投資案件の利回りを調べる「内部収益率法(IRR)
の4つである。


ちょっとファイナンスをかじったことがある人にとっては、DCFやNPV、
IRRなんかもそれほど抵抗なく使うことができるだろう。

日産などでは各国毎のカントリーリスクを含んだWACCを設定し、
投資案件についてNPVベースできっちりと決めていた、という話があるが、
(参考文献:道具としてのファイナンス:http://www.amazon.co.jp/gp/product/4534039484/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4534039484&linkCode=as2&tag=japanskioforu-22
今やITの世界でもこういった考え方が普通になってきているようだ。

ただ、NPVにしろIRRにしろ、肝心なのは戦略を実現する手段のオプションだしであり、
(もちろん戦略はあっての上だけど)単体でNPVを算出することにはあまり意味がない。
NPVは一つの指標であって、合理的判断を行う際には、現在価値以外の様々な要素
(スピード、シナジー、実行課題)などが絡み付くことを忘れないようにしたい。

記事中、評価基準としてこういった指標が書かれており、ついついこういう指標が
万能であるかのように考えてしまうが、そもそもの判断基準をどこにおくのか、
常にクリアにして周囲と合意しておくことが必要だろう。

もちろん、プロジェクトを実行した際に、予定していたNPVが得られるのか、あるいは
IRRとなるのか、PDCAを回す仕組みも同時に考えておく必要があることを忘れては
ならない。

単なる数字遊びになってしまわぬよう、気を付けましょう。