研修の一環として外部セミナーに参加する人も多いだろう。

自分自身のスキルアップのために参加する人、あるいは、会社から強制されて参加したくもないのに参加する人、興味がある人(有名人)だから参加する人、様々な目的意識でセミナーに参加していると思うが、実際にセミナーに参加しても、「あぁいい話だった」という感想を一時的に持つだけで、実ビジネスや実生活の役に立った、という話はあまり聞かない。

また、このとき、たいていの人の満足度は、実際のビジネスに役に立ちそうかどうか、という視点よりかは、「話が面白かったどうか」に注がれがちではあるが、役に立った・立たないという判断は、ROI視点で考える必要がある。また、ROIが最大かという観点から、本を読む、あるいはその他の自己学習と比較して効率的なのか考える必要があるだろう。

セミナーが無料だから、と言って参加することも多いと思うが、そもそもセミナーの参加コストは、自分自身の人件費換算と、さらにセミナーに参加することによる業務の機会損失をセットで考えるべきだろう。

そう考えると、1日のセミナーに参加する場合、受講料10万円+人件費+機会損失=数十万円に多いのではないだろうか。セミナーによる成果を正確に図ることは難しいと思うが、少なくてもその数倍位が出なければ、参加した意義があったとは感じないだろう。特に、自分自身の費用で参加したとしたら、給料という形でフィードバックをえるためには、かなりの「成果」を得る必要があるし、「成果を出せるように変化する」必要があるだろう。

そこで、今回はセミナーに参加した後、その効果を最大化するための方法について考えてみたいと思う。


0.目的意識を持つ

   とにかくなにか学んでやろう、という意識が大切。
   でも、具体的に何を学びたいかを意識していれば、自然とその部分がフォーカスされて
   頭の中にはいってくるはずだ。


1. とりあえず学んだことを自分自身の言葉でまとめ直してみる。

  資料をもらうとつい後で見ればいいか、と思ってしまうことがあるだろう。
  しかし、人から聞いた話はすぐに忘れる、というのが人間の悲しい性。
  
  必ず、自分自身の脳みそで翻訳し、自分の言葉で書いてみる。
  その際、セミナーの講師が言った「キレてる一言」をメモってもあまり意味が無い。
  それよりも、内容を自分自身で噛み砕き、自分の言葉にしていくことが重要である。


2. 上記の中から、自分にとっての意味合いや、自分自身の業務に当てはめた場合に
  どうなるかを考える。

  最初の学びは所詮人の話。
  そうは言っても自分自身とは状況が違う、ということがよくあるだろう。
  であるならば、学んだことの中で、特に自分自身にとって意味があることは、
  人それぞれになるはずだ。

  「他人の話」から、ぐっと「自分の話」に持ってくる。
  そのために、自分の職場・業務に当てはめて考えてみる。
  そうすると、リアリティーをもって、何が難しいのか、何が大変なのかを
  感じることができるようになるだろう。
  

3. 実践することを決める
  
  学びを整理し、自分にとって大事なポイントが判明すれば、あとは実践すれば良い。

  でも、ここでも「**をやる」と宣言するだけでは実行されないことがほとんどだ。
  アクションはできるだけ具体的なものに落とし込み、期限や日付を決める。
  たとえば、「本を読む」ではなくて、
  「明日の会社帰り19:00頃に本屋に行って、2冊本を買って帰る。そして、テレビを
   見る時間を1時間減らして早く寝て、朝は6:30に起きてコーヒーを飲みながら1時間
   読書をする」
  と宣言してみよう。ぐっと、リアリティーがあり、実践する気になるだろう。


4. 実践する際に壁になりそうなことを想像し、それを乗り越えるにはどうすればいいかを
  考える。

  人間は、言い訳が得意な動物だ。
  
  やろうと思ったけど時間がなかった。
  上司や同僚が反対した。
  そんなに簡単ではない。

  何かやると決めても、実際にはやれないことが非常に多く、そして自分自身で言い訳を作って闇に葬る。
  そこで、あらかじめ出てきそうな「言い訳」を考えておき、その「言い訳」に対する対処法を考えておくのだ。
 
  たとえば、さきほどの本を読む、であれば、「朝起きれなかった場合は、昼ご飯を食べながら読む」とか。
  (ちょっとレベルの低い例えだけど・・・。)

5. 紙に書いておく

  いったん決めたら、やっぱり手帳などに書き込んでおくのがよいだろう。
  人間は、次の日までに80%のことを忘れていく。せめてその事実を忘れないようにするために・・・。


以上、セミナーに出て、その効果を最大化する方法だ。


セミナーが終わって、「いい話だった」 という感想だけの場合は、要注意!!