業務利用するiPhoneアプリの開発をアウトソースする場合、どのような会社を
選択すべきか。

まずは、下記4点を考慮したい。

1.業務システムの開発がメインの会社である。

2.モバイル(ケータイ)に詳しい会社である。

3.ネットワーク、セキュリティや既存システム連携、運用等について
  解決策を提案できる会社である。

4.コンシューマ向け(B2C)アプリの開発経験がある会社である。


まず、1についてだが、一般的にiPhoneを業務利用する場合には、
SFAやCRM的な使い方が多いだろう。この際、言うまでもなく、B2C向けの
ゲーム制作会社は住む世界が異なり、言葉が通じないことが多い。
また、業務システムとして当然の機能(例えばユーザ管理や)について
一から説明するのはストレスフルだろう。
従って、まずは「業務」の理解が早い、つまりは業務システム開発が
メインの会社が良いだろう。

次に、2については、過去からずっと携帯電話向けシステムを開発している
会社では、小さい画面でどのように画面を見せるのが、あるいは選択させる
のがユーザにとってベストか、を追求していることが多い。
PC向けのシステム開発しかしたことがない会社だと、PCの画面を
そのまま使おうという提案であったり、自動変換ツールを使う、といった
発想になりがちで、必ずしも最適化されるものではない。

3については、VPN等のネットワーク構築やパスワードポリシー策定など、
意外とネットワークやセキュリティ回りの考慮も必要となることから、
トータルで見れるベンダーが良いとも言えよう。

最後に4だが、やはりiPhoneはiPhone。独特のユーザビリティの開発経験
があるのと無いのとでは大きな差がある。
特に、コンシューマ向けのサービス開発を行ったことがある会社であれば、
いかにクリエイティブやデザインと融合させるか、あるいはiPhoneの持つ
機能と連動させるか、等、ノウハウを持っている可能性が高い。


でも、こういう会社は実はあまりない。

というのも、SIerは、技術習得をエンジニアにさせるのは投資であり、
ObjectiveCのようなこれまであまり使われていない言語を覚えさせるには
市場の拡大が見えない中では危険過ぎるのだ。

AndroidはChormeOS上であり、比較的開発はしやすい。
ただ、セキュリティ上のリスクもあがり、また、端末も
今後数えきれないほど出てくることが予想され、サイズや
使い勝手における統一性は確保できないだろう。

現段階では、どちらの方が優れている、というのは甲乙付けがたいところで、
タイミング(時期)次第で選択肢も広がるだろう。
システム管理者的には、単一プラットフォーム/単一筐体がやっぱり楽なので、
iPhoneをオススメしたい。 
(実際は固定回線の契約に依存したり、関係ないところでキャリアが決まって
 しまっているようだけれども・・・。)